2016. 05. 07 配信分

Vol.3  カジュアルを極める

こんにちは。店長tacoです。


先週の土曜の朝、
身支度をしながら
テレビを観ていた時のこと。

一般人の家族全員の、
服装から髪型、メイクまで、
プロがお宅訪問して
見事に変身させるという、
番組の人気コーナーを見ながら、


おかあさんも、
あんな風に綺麗になってほしいわぁ・・・

と、娘がボソっと言ったときに思ったのです。


そういえば、

イメージチェンジとか、
冴えない服装を垢抜けさせる!とかって、
ほとんどの場合、
エレガント系か
フェミニン系にまとめるよなぁ・・・

メイクと髪型は別として、

洋服の場合、
いつもTシャツにジーンズばかり・・

そんなお母さんを
分かりやすくイメチェンさせるには、
フェミニンかつエレガントにまとめるのが
一番手っ取り早いからなんですよね。

6歳の娘目線でも、
スカート穿いて、パンプス履いて、
いろんな所がキラキラしてたら、
分かりやすく「綺麗」だと思うみたいですが、
(プリキュアの影響が大きいと思われる・・・)

正直なところ、
普段はカジュアル一辺倒のお母さんを、
フェミニン・エレガント系に
スタイリングすれば、
誰でもそれなりに、
綺麗に見えると思うのです。

でも、ほとんどの場合、
けっこうやり過ぎな感じで
スタイリングされちゃうので、
そんな格好して毎日過ごせるのかな?
と思う事も多いんですよね。

テーマが“イメージチェンジ”なので、
カジュアル → エレガントに
ガラっと変えるのが正解なんだろうけれど、

私がずっと持っている考えは、

カジュアルが上手い人こそ、
本当にお洒落な人だってこと。

お洒落や綺麗は、
フェミニンやエレガントだけじゃないと思っていて、

その辺にあるものを
着て来ただけなんだけど、
なんかすごくセンスあるなぁと
感じるのが理想かな。

普段のカジュアルスタイルを
垢抜けさせることこそ、
私の目指す姿で、
mergeが提案するスタイリング。

決して美魔女系を目指してはいないので、

年齢相応の落ち着きがあって、
さりげない品とセンスのある
カジュアルを目指したい。
カジュアルを極めたいと思っています。


パリへ行くと、
お洒落だなぁと思う
白髪の女性を多く見かけます。

彼女たちは決まって
エレガントなテイストじゃなく
カジュアルなのに、
とても雰囲気があって素敵。

若い子のファッションよりも
40代以上の女性の着こなし方が
とても素敵に感じるのは、

お洒落が自分のものになっていて、
「着こなす」とは、
こういう事を言うのかなって思うから。

定番物も流行のアイテムも、
自分なりに上手く使いこなせていて、
板についてる感じ。

だから、パリへ行くと
とても前向きな気持ちになれます。

日本では、
若さが全てみたいな風潮があって、

年齢を重ねて
シワやたるみを感じるようになった体型だと
何を着ても似合わないって
諦めモードになっちゃいがちだけど、
そうじゃないと思うんです。

むしろ、
年齢を重ねたからこそ、
似合う服、似合う靴、
似合うバッグがあるはず。
年齢を重ねてこそ、
醸し出せる雰囲気があります。

年齢を隠すことでなく、
むしろそれ自体を楽しむ。

年齢を重ねた分だけ
若いころよりもファッションに対しても
経験値は豊富なはずだから、
物の善し悪しも分かるはず。

ファッションは消耗品ではなく、
財産だから、

ひとつひとつ吟味して、
自分の人生を豊かにするアイテムを、
コレクションしていくような気持ちで、
楽しめたら、幸せですよね。

カジュアルの着こなし方って
アイテム単品で勝負するというより、
どう組み合わせるかが勝負なので、
だからこそ、飽きないし
面白い。

ひとつひとつ吟味して集めた財産を、
どう組み合わせ、どう活かすかが、
スタイリング力。

カジュアルって、
実は、すごく奥が深いんです。

カジュアルを極めれば、
一生、お洒落が楽しいって
思えるんじゃないかなって思うくらい。

そして、カジュアルが上手い大人は、
不思議とエレガント系も上手なものです。

それはきっと、
素材やシルエットを普段から吟味しているし、
何より、組み合わせ方が上手いからなのかな。


何を着るかも大切だけど、
どう着るかがもっと重要。

そんな風に思いながら、
mergeの品揃えやスタイリングを組んでます。


では、また来週金曜にお目に掛かります。
素敵なGW最後の週末をお過ごしくださいませ。
Have a nice weekend !!




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